NHKドラマ『ひとりでしにたい』第2話では親の老後がテーマに。
「親の終活は何から始める?」
子世代ができる5つの準備と家族で備える終活ステップを行政書士が解説いたします。
「お父さん、年をとったなあ…」
NHKドラマ『ひとりでしにたい』第2話(2025年6月29日放送)では、主人公・鳴海(綾瀬はるか)が久々に会った父の老いに直面します。
伯母の孤独死をきっかけに、自分の終活を始めた鳴海。
しかし第2話では、それだけではなく「親の終活」も自分ごととして考え始める姿が描かれました。
実際、当事務所でも最近多いのが
「自分の終活も気になるけど、親の方が心配で…」
という40〜60代の方からのご相談です。
この記事では、ドラマのストーリーをフックに
“子ども世代が親の終活でできる5つの準備”をわかりやすくご紹介します。

目次
ドラマが描いた「親の老い」と現実のリンク
第2話では、鳴海が父の様子に違和感を覚えます。
- いつも元気だった父が、どこかぼんやりしている
- 食事や身だしなみが少しずつ雑になっている
- 「まあ、俺には関係ない」と終活を拒否する父
この描写、実は多くのご家庭で「あるある」なのです…
なぜ、親の終活が必要なのか?
「うちは仲がいいから大丈夫」
「親に迷惑かけられてないし、気にしなくても…」
そう思っている方も多いのですが、こんなケースは現実によくあります。
- 親が認知症になり、財産の管理ができなくなった
- 病院や施設の手続きで“後見人”が必要に
- 親が亡くなった後、兄弟間で相続トラブルに発展
- スマホ・口座・サブスクが解約できず、何年も払い続けていた
親が元気なうちに、最低限の情報と意思を確認しておくことが、
子ども自身を守る備えにもなります。
子どもができる!親の終活サポート5ステップ
① 雑談から始める:「最近どう?」の会話が入口
いきなり「終活しよう」と言うと拒絶されがちです。
まずはこんな会話から始めましょう。
「最近、通帳どこにしまってるの?」
「もしものときに、誰に連絡してほしい?」
「スマホのロック番号、誰か知ってる?」
日常の延長で「自分のため」に聞いておくのがコツです。
② エンディングノートを一緒に書いてみる
手軽な入り口として人気なのがエンディングノート。
- 医療の希望(延命治療や臓器提供)
- 財産のありか
- 連絡してほしい人リスト
- ペット・家・SNS・スマホのこと
「全部やろう」と思わず、1ページずつ一緒に埋めていくイメージでOKです。
③ 財産・契約・パスワードの“見える化”
「何にいくら払っているか」「保険はどこに入っているか」
いざというとき家族が把握できないと、後悔が残ります。
チェックしたいもの:
- 通帳・キャッシュカードの保管場所
- スマホのロック番号/SNSやメールのアカウント
- クレジットカード、公共料金、サブスクの支払い状況
- 不動産登記や遺言書の有無
特にこの時代、「デジタル終活」も大切になってきますよ。
④ 任意後見・死後事務委任・遺言を検討する
- 任意後見契約:認知症など将来の判断能力低下に備える
- 死後事務委任契約:亡くなった後の手続き(葬儀、納骨、公共料金など)を任せる
- 公正証書遺言:相続トラブルを未然に防ぐ
いずれも元気なうちにしかできません。
「親が判断できる今」がラストチャンスです。
⑤ 専門家に相談して“家族全体の設計”をする
- 「親が話を聞いてくれない」
- 「兄弟で方向性がバラバラ」
- 「何から手をつけていいかわからない」
こんなときは、第三者である専門家(行政書士など)を間に入れることで冷静な対話が可能になります。
【行政書士ささき事務所】では、
- 親子同席の面談
- 家族会議用の資料づくり
- ライフプラン+終活支援の両立
などをお手伝いしています。
自分の終活と一緒に考えるのが、実はおすすめ
自分の将来も不安だし、親のことも気になる…
そんな方にこそ、“ダブル終活”をおすすめします。
- 一緒にノートを書く
- 一緒に行政書士に相談に行く
- 一緒に「これからどう生きたいか」を話す
「親子で終活」をすることで、お互いの価値観を知り、
将来のトラブル予防と心の準備を一緒に進められます。
まとめ|親の終活は、いまがはじめ時
『ひとりでしにたい』第2話は、
「親も老いる」という現実と、「備えなかったことで起こる混乱」を描いています。
終活は、「死ぬ準備」ではなく「安心して生きる準備」。
ぜひこのドラマをきっかけに、
親のこと、自分のこと、一緒に考える時間をつくってみてください。
📌行政書士ささき事務所でも無料相談を受け付けております!

出典:NHKドラマ『ひとりでしにたい』第2話/厚労省高齢社会白書/東京都監察医務院統計