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停電時に介護・福祉施設で起こりやすいトラブル

介護・福祉施設における停電は、単なる不便では済みません。
電動ベッドや人工呼吸器といった医療機器が使えなくなれば命に直結します。
冷蔵庫の停止による食事や薬の管理不全、空調停止による熱中症リスクなど、入居者の安全を脅かす要因は数多く存在します。
こうした「現場の課題」を解決するには、非常用電源の確保が欠かせません。
さらに、BCP(事業継続計画)として職員の行動手順を整理し、計画的に備えることが重要です。
災害対策は「経営リスク対策」のひとつ
BCPは現場の安心だけでなく、施設経営を守るためのリスクマネジメントでもあります。
BCP未策定のまま災害に直面すると、以下のリスクを招く可能性があります。
- 行政監査や介護報酬が減算となる
- 入居者や家族からの信頼低下
- 施設の評判悪化による利用者減少
- 事故発生時の法的リスク・責任問題
つまりBCPは「もしもの備え」であると同時に、経営リスクを最小化する経営戦略の一部なのです。
非常用電源の種類と投資判断(発電機・蓄電池の比較)

非常用電源の導入は高額な投資になるため、経営層としては「費用対効果」を見極める必要があります。
- ディーゼル発電機:長時間稼働可能だが燃料調達コストが発生
- ガス発電機:都市ガス供給がある地域では安定的だが災害リスクも考慮
- 蓄電池システム:安全・静音で維持費は抑えやすいが、容量に限界がある
補助金を活用すれば、この投資を経営的に合理化でき、導入ハードルを大幅に下げられますよ!
この記事の後半で、当事務所でのサポートについてもお話しします。
BCP策定で押さえるべき「電源確保」のポイント
BCPにおいては、単なる設備導入だけでなく、運用ルールの明確化が不可欠です。
- 電源使用の優先順位を決める
医療機器・通信機器・冷蔵庫など「命に関わる機器」を第一に設定。 - 責任者と役割分担の明確化
発電機の起動、燃料管理、家族連絡などを担当者ごとに割り振る。 - 訓練・マニュアル化
計画は職員全員が理解し、実際に動ける状態にする必要がある。
こうした取り組みは、現場の混乱を減らすだけでなく「行政評価」「採択率向上」にも直結します。
非常用電源投資の費用対効果
災害対策への投資は「コスト」と捉えられがちですが、実際には費用対効果の高い経営施策です。
- 補助金によって設備費用の一部が軽減
- 事故・災害時の損失を未然に防止
- 「災害に強い施設」としてのブランド力向上
- 利用者や家族からの信頼を獲得し、長期的な入居継続につながる
経営的に見れば、災害対策は費用削減ではなく収益安定化への投資だといえます。
補助金で経営負担を減らし、信頼を高める
「社会福祉施設等への非常用電源等の整備促進事業補助金」を活用すれば、高額になりがちな電源整備の負担を大きく減らせます。
補助金を上手く使うことは、経営負担の軽減と施設価値の向上を両立する手段です。
さらに、BCP策定を並行して進めることで「採択率アップ+実効性ある計画+ブランド価値の強化」という三拍子が揃います。

行政書士ささき事務所が提供するサポート
行政書士ささき事務所でも、介護・福祉施設のBCP策定支援を専門に行っています。
補助金申請とBCPをワンストップでサポートできる点が強みです。
① 補助金申請代行
- 必要書類の作成・申請手続きのサポート
- 採択率を高めるためのポイントを押さえた申請支援
- 施設担当者の負担を大幅に軽減
② BCP(事業継続計画)作成支援
- ヒアリングを通じて施設特有のリスクを分析
- 災害時の行動フローやマニュアルを文書化
- 行政の評価基準に沿った実効性あるBCPを策定
BCP作成をプロに依頼するメリット

1. 採択率アップ
行政が重視するポイントを押さえたBCPを準備できるため、補助金採択の可能性が高まります。
2. 職員の負担軽減
慣れない書類作成や計画策定を外部に委託することで、本来の業務に専念できます。
3. 実効性ある計画で安心
専門家の視点を取り入れたBCPは、机上の空論ではなく実際に使える計画となり、災害時の混乱を最小限に抑えられます。
まとめ(防災は現場と経営の両輪で考える)
介護・福祉施設の災害対策は、現場の安心だけでなく経営の安定にも直結します。
停電時のトラブルを防ぐ実務的な備えと、経営リスクを減らす戦略的視点、その両方が必要です。
補助金申請やBCP策定についてご不安のある施設経営者さまは、ぜひご相談ください。
現場と経営、両面からサポートし、安心と信頼を備えた施設運営を実現します。
070-2224-8809(平日 09:00–21:00/土日祝 09:00–18:00)
