行政書士ささき事務所

任意後見制度とは?認知症に備える仕組み・メリット・費用を解説

「もし認知症になったら、誰が手続きをしてくれるの?」
「独身で頼れる人がいない…」

そんな不安を解消する選択肢が 任意後見制度 です。

任意後見制度をひと言でお伝えすると
元気なうちに“専属マネージャー”を指名し、将来の手続きやお金の管理をお願いできる制度 です。

今回は、行政書士の立場から「メリット・デメリット・費用・契約の流れ」をまとめます。

この記事の 60 秒まとめ

任意後見制度とは?何の制度?

→ 将来 認知症などで判断が難しくなったとき、
  あらかじめ決めた人 に「お財布・手続き・入院契約」をお願いできる仕組みです。

どんな人に必要?

  • 子どもがいない・疎遠
  • 配偶者より長生きしそう
  • 認知症リスクが心配

ひとつでも当てはまったら要チェック です。

いつ決める?

→ ご本人の判断力が十分にあるあいだ(元気なうち)に、公証役場で契約します。

メリットは?

  1. 信頼できる人を自分で選べる
  2. 契約内容を自由に設計できる
  3. 法定後見より費用と手間を抑えやすい

ざっくり費用は?

  • 契約書作成報酬:10 万円前後
  • 公証役場の実費:1~2 万円程度
  • 任意後見監督人の報酬:月 1 万円~

なぜ今、任意後見制度が注目されるのか?

  • 高齢者の 12.3%が認知症、15.5%が軽度認知障害(MCI)
    2022 年時点/令和6年版高齢社会白書
  • 認知症+MCI を合わせると 高齢者の約3〜4人に1人 が該当
  • ひとり暮らし・子どもがいない世帯が増加
  • 法定後見より自由度が高く、費用も抑えやすい

制度のしくみを図で確認

任意後見制度と法定後見制度の違いから見てみましょう。

比較項目任意後見制度法定後見制度
利用開始判断力があるうちに事前契約判断力が低下したあとに家裁へ申立て
後見人ご本人が自由に指名家庭裁判所が選任
契約内容財産管理・医療契約など 自由設計法律で一定範囲
費用目安契約書作成 10 万円+月 2 万円~申立て数万円+月 2~6 万円
主なキーワード#任意後見契約 #予防後見#成年後見 #法定後見

任意後見制度を選ぶ5つのメリット

  1. 信頼できる人を自分で選べます
  2. 財産管理・医療契約・入院手続きを まとめてお任せできます
  3. 悪質商法や詐欺被害を 法的に無効化できます
  4. 家庭裁判所の監督人が入るため 二重のチェック体制で安心です
  5. 将来、法定後見へ移行する際の手間と費用を 大幅に削減できます

知っておきたい3つの注意点(デメリット)

  1. 公正証書作成など 初期費用 がかかる
  2. 後見人が不適任だとトラブルの恐れ
  3. 監督人への報告義務など 手間がゼロではない

対策: 行政書士など専門家のサポート+適切な監督人選任でリスクを最小化できます。

任意後見契約の流れ

1.無料相談(現状とご希望を丁寧にヒアリング)

2.後見人候補の選定(ご家族・ご友人・専門職からお選びいただけます)

3.契約内容の設計

  • 財産管理の範囲
  • 医療・介護サービス契約
  • 緊急時の対応方法

4.公証役場で公正証書を作成

5.判断能力が低下した際に 家庭裁判所が監督人を選任

6.支援スタート(後見人が手続き代行)

費用はいくら?めやす早見表

項目当事務所の報酬備考
任意後見契約サポート10 万円(税込)書類作成・公証役場立会い含む
公正証書実費1〜2万円前後財産額・契約ページ数で変動
任意後見監督人報酬月 1万円~家庭裁判所が決定

※ 任意後見監督人の報酬は東京家庭裁判所公表の目安額に準拠しております。

よくある質問(FAQ)

Q. 契約のあとで気が変わったら、取り消せますか?

A. ご本人の判断能力があるあいだは、後見人と合意のうえで解約が可能です。

Q. 後見人を専門家にお願いするメリットは何でしょうか?

A. 中立性と法的知識が担保され、親族間のトラブルを未然に防ぎやすくなります。

行政書士ささき事務所が選ばれる理由

  • 医療・財務・法律 の3資格でワンストップ支援
  • 台東区から半径5 km までは 出張費無料
  • 初回相談0円・オンライン面談 OK

まとめ|「備え」は今がベストタイミング

任意後見制度は、将来の不安を 自分の意志でコントロール できる仕組みです。
まずはお気軽に無料相談をご利用ください。

📌行政書士ささき事務所では無料相談を受け付けております!


出典:令和6年版高齢社会白書/東京家庭裁判所「任意後見監督人の報酬額のめやす」ほか